フィラピー導入施設インタビュー:公立丹南病院
病床数とフィラピー導入比率で全国 トップクラス
公立丹南病院透析室における使用状況インタビュー
福井県鯖江市にある公立丹南病院は、透析室における病床数とフィラピーの導入比率が日本国内でも特に高い医療機関の一つです。25床の透析室には、フィラピーが3台導入され、昼夜の外来透析の時間帯で運用されています。
このような導入比率の高さに注目し、今回、臨床工学室長の竹内雅樹氏にインタビューを行いました。
各時間帯での使用者はおおよそ5〜7名程度で、1回の使用時間は約30分。シャントの狭窄が起こりやすい患者が主な対象であり、多くの方が2〜3年にわたって継続して使用しています。竹内雅樹氏は、次のように話しています。
「これまで、透析期間が長くなるにつれてシャントPTA(経皮的血管形成術)の施行頻度が増える傾向が見られました。しかし、フィラピーを使用するようになってからは、シャントの状態が目立って悪化することはなく、一定の状態を維持しているケースが多く見受けられます。この“現状維持”という結果そのものが、我々にとっては前向きに捉えられる変化だと感じています。
また、患者さんの中には、使用中に温かさを心地よく感じており、血管に対しても良い影響があるのではないかという期待感から、安心して使用しているという声もあります。
当院では、適応があると判断される患者さんに対して、フィラピーの目的や使用方法を丁寧にご説明した上で導入を進めています。」
現在、公立丹南病院では実際の使用経験が多数蓄積されており、これらの観察結果はフィラピーの臨床応用における実践的な参考事例の一つとなっています。

▲フィラピー台湾本社の代表(右)、公立丹南病院を訪問。中央は、臨床工学室長の竹内雅樹氏。フィラピーの活用について現場で意見交換を行いました。
