
第31回日本腹膜透析医学会学術集会・総会(JSPD)が2025年11月22日〜23日に、虎の門ヒルズフォーラム(東京都港区)にて開催されました。 フィラピーは本学会に初出展となりました。日本の腹膜透析領域ではまだ臨床導入されていませんが、海外ではすでに長年にわたり使用されており、これまでに7編の関連研究が発表されています。会場では多くの医療従事者の皆様から高い関心が寄せられ、大変大きな反響をいただきました。 今回の学会を通じて腹膜透析領域の先生方と意見交換を行い、今後は腹膜透析患者さんのケアにもフィラピーを役立てていければと考えております。 腹膜透析に関連するフィラピーの研究資料をご希望の方は、ぜひ当事務局までお問い合わせください。

2025年9月13日〜14日に東京で開催された第29回日本透析アクセス医学会(JSDA)において、フィラピーが招待を受け出展しました。 本学会では、血管アクセスのみならず、腹膜透析(PD)や下肢動脈閉塞性疾患(LEAD)など、フィラピーが臨床応用できる幅広い分野が取り上げられました。 現在、日本ではフィラピーは主に血液透析やフットケアの領域で使用されていますが、海外では腹膜透析患者のケアにも広く活用されており、基礎から臨床に至るまで計7件の研究成果が国際医学誌に掲載されています。 これらの報告に対して、会場の医師からも高い関心が寄せられました。 また、会場ではフィラピーによるPTA施行間隔の延長に関する臨床研究も発表され、多くの医療従事者の間で活発な意見交換と議論が行われました。

病床数とフィラピー導入比率で全国 トップクラス 公立丹南病院透析室における使用状況インタビュー 福井県鯖江市にある公立丹南病院は、透析室における病床数とフィラピーの導入比率が日本国内でも特に高い医療機関の一つです。25床の透析室には、フィラピーが3台導入され、昼夜の外来透析の時間帯で運用されています。 このような導入比率の高さに注目し、今回、臨床工学室長の竹内雅樹氏にインタビューを行いました。 各時間帯での使用者はおおよそ5〜7名程度で、1回の使用時間は約30分。シャントの狭窄が起こりやすい患者が主な対象であり、多くの方が2〜3年にわたって継続して使用しています。竹内雅樹氏は、次のように話しています。 「これまで、透析期間が長くなるにつれてシャントPTA(経皮的血管形成術)の施行頻度が増える傾向が見られました。しかし、フィラピーを使用するようになってからは、シャントの状態が目立って悪化することはなく、一定の状態を維持しているケースが多く見受けられます。この“現状維持”という結果そのものが、我々にとっては前向きに捉えられる変化だと感じています。 また、患者さんの中には、使用中に温かさを心地よく感じており、血管に対しても良い影響があるのではないかという期待感から、安心して使用しているという声もあります。 当院では、適応があると判断される患者さんに対して、フィラピーの目的や使用方法を丁寧にご説明した上で導入を進めています。」 現在、公立丹南病院では実際の使用経験が多数蓄積されており、これらの観察結果はフィラピーの臨床応用における実践的な参考事例の一つとなっています。







